Friday, February 01, 2013

ローファーム内での翻訳者の仕事内容(3) as a translator (part three)

〜何もわからない状態から始めて理解したこと編(3)〜

 

本日、ブックオフに行ったらイエモン(The Yellow Monkey)のベストアルバム3枚組が売っているのが目に入り、思わず買ってしまった。

うれしい。

学生時代にはちょっと高いと思って手を出せずにいたのを思い出す。

やはり吉井和哉の声はセクシーです。

そして心ときめかせた高校時代の思い出に耽りながら今日も残業に励んでいましたとさ(おかげではかどりましたが)。

 

パート3にしてやっとアメリカで初めての職場でどんな仕事をしていたのか、紹介できそうです。

習うより慣れろ、とでも言うのでしょうか、とにかく細かい指導なしのまま、ぼーんと翻訳の仕事に放りこまれました。

「じゃあやろうか」という感じで弁護士1人と翻訳者1人がペアになって、一つのパソコンの画面を見て、翻訳者が日本語の文書を訳し、弁護士がその文書が裁判に関わりのあるものかどうか、相手方に渡すべきものかどうかの判断をする作業が開始されました。

まずこの文書がどこから来たのかと言うと、これは事務所が代理人を務めているお客さん(会社)から来たものでした。

それらがデータベースに入れられます。

データベース等訴訟に関わるIT技術とでもいうのでしょうか、そういったことについてもまた書いていけたらと思いますが、この作業で使われていたデータベースが果たす役割は、文書を検索すること、そして文書を読んだ後に判断したことを記録すること、そしてもちろん案件に関わってるすべての人が同じ文書をネットワーク上で見れるようにすることでした。

 

作業としては、あらかじめ定められた検索条件で出てきた文書を弁護士の横で一つ一つ読んでいく(口語翻訳していく)ものでした。

そして、翻訳を聞いた弁護士が色々あるオプションの中からその文書に合った内容のものをチェックボックスをクリックすることによって選び、その内容を保存して次に進む、という具合です。

この検索条件はどのようにして決められるのかというと、お客さんから送られてきた文書のいくつかを見て、訴訟に関係のある単語や社内用語を選んだり、この案件の場合特許訴訟だったので特許の番号や発明者名、特許内のキーワードを入れたり、社内でその特許や特許に関わる製品に関連していた人の名前を入れたり、件によって色々ですが、大体そのような、訴訟に関連したものを事務所内のチームや、お客さんと相談しながら決めていきます。

そうすることで、例えば1000の文書が送られてきたとして、検索をかけて、特に訴訟に関係があると思われる、読むべき文書を200に絞ることができます。

まぁ実際はたしかその作業を経ても15万文書ぐらいで作業が始まったように覚えています。

そうしてすべての文書の口語翻訳が終わり、翻訳に基づく判断が終わった後、大きく分けて相手方に渡す文書と相手方に渡さない文書が決まったことになります。

相手方に渡すと決められた文書を渡す作業がディスカバリーで言うdocument productionと呼ばれるものです。

 

またしても流れの説明となってしまいましたが、次は波乱の口語翻訳の日々の詳細をお届けします。

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